上外川高原風力発電所(葛巻町)
葛巻町担当理事のあいさつ
今年度より国保葛巻病院に赴任し、5月の岩手西北医師会総会にて理事を拝命いたしました伊藤達朗です。岩手医科大学の外科学講座に入局しておりますが、出身大学が自治医科大学ということもあり、県立宮古病院を皮切りに40年以上にわたり県立病院医勤務をしてきました。
さて、葛巻町地域における今後の取り組みということですが、まずは自院のことについてお話します。新築移転して5年が経っており、その間、佐々木崇先生、遠藤秀彦先生が改革を重ね、現在のような病院になっております。私はこの2か月間の勤務からの印象と遠藤前院長からのご提言により、ソフトとハード両面からの取り組みが必要と思っております。ソフト面としては病院理念や基本方針の刷新、患者さんの権利の明示など病院としての基本的部分の充実、ハード面としては電子カルテの改修です。葛巻町の病院としては、医師会の先生方とのかかわりがある地域の施設との双方向の連携、さらには職員同士の学習の機会の提案、急性期患者の場合には急性期医療施設とのよりシームレスな双方向連携の構築です。また、葛巻町に向けては地域包括ケアシステムの一翼を担うべく、慢性疾患の診療、救急医療の充実、在宅医療の拡大など高齢者にかかわる医療は勿論のこと、現役世代の健康管理をもっと積極的に行なうためのシステムの構築が急務と考えます。
当地域の医師会活動としては新型コロナウイルス感染症の影響で中断している葛巻町地域の医療講演会や勉強会を再開するとともに、少ない会員相互の情報共有の場を設けたいと思います。
結びに、葛巻町の医療を持続可能なものとするためには、岩手西北医師会の皆さんのご協力とご支援が不可欠と思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。